受験のきっかけは、私が勤務している金融機関では53歳頃から関連会社への出向あるいは選択定年で新しい道へ進むのが一般的であり、それまでに外部でも通用する実力と資格を得ておきたいと常々考えていたからです。因みに、今までに受験したのは約20年前に合格した宅建だけでした。そこで「自分は何をしたいのか」を考えましたが、答えに至らず、とりあえずは経理をはじめ事務関係では幅広く応用できる「簿記」を勉強してみようと考えました。簿記は金融機関勤務者なら2級程度の知識・実力は当然にあり、その知識を前提に財務分析等を行っているはずであり、3か月あれば十分合格できると思っていましたが、業務の中で身についた知識はあるものの基礎から勉強したことがないことや新たな論点(学習項目)もあり、実際に勉強を始めるとなかなか理解できない項目もありました。高校卒業程度にしては「結構難しい」というのが正直な感想です。
また時間が取れない時は30分でもいいので「毎日継続して勉強する」「簿記から離れない」というのは簿記を習得し、試験に合格するための大きなポイントですが、仕事の関係と意思の弱さから「毎日継続して勉強する」というのもかなり難しい課題でした。試験について言えば、「受験簿記」においては、問題の考え方、限られた時間での効率的な解法、第1問の仕訳のように勘定科目が指定される問題では必ず設問の勘定科目から選択するといったような注意点、試験での問題の解答順序、出題傾向分析等々「合格」するためのテクニック、要点を知っているかどうかも合否を分けるポイントとなります。(何が出題されても90点以上とれる実力がある人は別ですが)その点で、エル・エーを選んだのは正解でした。試験直前は「質問制度」を何度も利用しましたが、すぐに回答があり助かりました。
私の場合、学習時間等の関係から商業簿記の特殊仕訳帳と本支店会計が十分理解できなかったので、その点をカバーするために「仕訳」は満点の20点がとりたいと考え、試験の2週間前に他社の仕訳攻略本を1冊購入しましたが、それ以外はエル・エーの教材しか使用していません。3か月を振り返ってみると、当初計画していた時間の3分の2程度しか学習できませんでしたが、エル・エーのしっかりとした講義とフォロー体制で合格させていただき大変感謝しています。
合格へのポイントは自分に合った勉強方法(通学、通信、DVD等)・信頼できる会社(学校)を選択することと、「繰り返し、繰り返し問題を解くこと」です。また、「簿記の勉強を始める目的、なぜ簿記を勉強するのか」を明確にし、挫けそうになった時にはその「目的」を思い出し「合格」への糸を切らないでください。皆さんのご健闘、合格をお祈りします。 あ